[小ネタ] API Gateway のプライベート API とプライベート統合の違い
アノテーション・テクニカルサポートチームの hato です。
Amazon API Gateway と VPC を繋ぐ仕組みには「プライベート API」と「プライベート統合」がありますが、IN/OUTどっちがどっち?とわからない時があるため、簡単な図でまとめてみました。
プライベート API
VPC から API Gateway へのアクセスの話となります。
EC2 等の VPC 内部のリソースから、インターフェイス VPC エンドポイントを介して、API Gateway(プライベート API)にアクセスします。
API Gateway にアクセスする際の選択肢です。2024年8月時点では REST API で選択可能です。
関連する AWS 公式ドキュメントは次が該当します。
- API Gateway のプライベート REST API - Amazon API Gateway
- チュートリアル: プライベート REST API を作成する - Amazon API Gateway
プライベート統合
API Gateway から VPC 内にアクセスする際の話となります。
API Gateway から、VPC 内の NLB 等を経由して EC2 といった VPC 内部のリソースにアクセスします。
API Gateway からバックエンドにアクセスする際の選択肢です。
関連する AWS 公式ドキュメントは次が該当します。
- API Gateway での REST API のプライベート統合 - Amazon API Gateway
- HTTP API のプライベート統合を作成する - Amazon API Gateway
- API Gateway で WebSocket API 統合リクエストを設定する - Amazon API Gateway
最後に
テクニカルサポート業務に使えるシンプルな図が欲しくて作成しました。この記事が誰かのお役にたてば幸いです。
なお、詳しい仕組みは次の AWS ブログで紹介されています。
Understanding VPC links in Amazon API Gateway private integrations | AWS Compute Blog
参考資料
プライベート API エンドポイント
インターフェイス VPC エンドポイントを介して公開された API エンドポイント。これにより、クライアントは VPC 内部で安全にプライベート API リソースにアクセスすることができます。プライベート API はパブリックインターネットからは分離されており、アクセス権限を付与されている API Gateway の VPC エンドポイントを使用してのみアクセスできます。…(中略)…
プライベート統合
クライアントが、リソースをパブリックインターネットに公開することなく、プライベート REST API エンドポイントを介してお客様の VPC 内のリソースにアクセスする、API Gateway の統合タイプです。
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